〜無理せず満足してもらうためのコツ〜
「もう少し強くしてください」
「もっと圧をかけて!」
そう言われると、つい頑張ってしまうセラピストさん、多いのではないでしょうか。
でも、強圧対応は身体への負担が大きく、無理を続けると指や手首、肩、腰を痛めてしまうことも…。

私も強圧対応、特に新規のお客様の対応が苦手でした・・。
満足させなきゃ!の気持ちと、もう無理!の気持ちで、
ハラハラでした💦
“圧の強さ”よりも“圧の伝わり方”や“心地よさ”をどう作るか が、課題ですね♪
ここでは、私自身が現場で学んだ「強圧希望のお客様対応のコツ」と「セラピスト自身を守る工夫」を紹介します。
🧩「強くしてほしい」お客様のカウンセリング
「強くして」と言うお客様の中には、
本当に強い圧を求めている人もいれば、
「しっかり押してもらいたい」「効いてる感がほしい」
という感覚的な要望の人も多いです。
そして、華奢な女性だと圧が弱いと思いこみ“強めで!”とおっしゃる方もいます。
つまり、“強圧”という言葉の定義は人によって違う んです。
🗝 カウンセリングで確認すべきポイント
- 強いほうが気持ちいいタイプか?
- 痛気持ちいいくらいが好きか?
- 今までどんな施術を受けていたか?
- どこの疲れを一番取りたいのか?
この質問をするだけで、実は“強さ”ではなく“的確なポイント”を求めていることも多いです。
また、場所によって強くしてほしい箇所と緩くてもいい箇所があると思います。
「強め希望です」と最初におっしゃるお客様でも、
いざ施術してみて圧確認すると、強圧じゃないナ・・と思うことも多々ありました。

私の経験上、ほんとの強圧希望のお客様は、
・感覚がマヒってるお客様(表面の筋肉柔らかい)
・硬すぎて奥まで届かない方(表面の筋肉から硬い)
がいらっしゃるかなと思いました。
強め施術を毎回受けてるお客様は、マヒっている方が多い印象です。
施術中でもヒアリングで、
●前回いつ受けたか?
●お疲れの箇所がナゼつらくなったか?
をお聞きし、関連する筋肉を先にほぐす旨をお伝えし、
まずは全身をほぐし、お体の血流を巡らせる事を意識しました♪
そうすると、ほぐれて押されている感覚がでてくることが多かったです!
✋ 身体を壊さない「強圧の技術」
強圧対応で一番大事なのは、「力任せに押さない」こと。
指の力ではなく、体重と重心移動を使うことがポイントです。
💡無理しない圧の入れ方のコツ
- 腕の力ではなく、体重をゆっくり乗せる
- 広い筋肉(腰回り、臀部)手根を使って体重圧(面で圧を伝える)
- 呼吸を合わせて圧を一定に保つ
- 体重を戻すときも“急に抜かない”
- 持続圧を意識する
体重移動のコツを掴むと、「強いけど疲れない施術」ができます。
手根や前腕をうまく使うと、指への負担も激減します。
経験だと思うので、強圧得意のスタッフと施術練習する。
姿勢を見てもらう・施術受けてみる(強め圧)
拇指が疲れたら、手根を使う箇所に移動する。
筋肉の起始・停止を意識する。関連する筋肉のお勉強して技術力を高めましょ~
🧘♀️強圧対応の後の「セルフケア」を習慣に
強圧のお客様が続く日は、終わった後のケアも大事です。
特に親指や手首、肩甲骨まわりは疲労が蓄積しやすい部分。
👐 私がしていたおすすめセルフケア
- 親指の付け根を反対の手でゆっくり押して回す
- 手首をぐるぐる回すストレッチ
- 前腕の外側(手首〜肘)をフォームローラーなどでほぐす
- 肩甲骨を動かす深呼吸ストレッチ
- 湯船でしっかり温める
たった5分でもケアをするかしないかで、次の日の疲れ方が全然違います。
🌿強圧希望のお客様への「信頼関係づくり」
強圧希望の方ほど、実は“心が緊張している”ことも多いです。
「強く押してもらわないと効かない」と思っている人には、
安心感を届けることが大切。
🌸 信頼を築く3つのポイント
- 施術前に丁寧なヒアリング(無理な圧は避ける)
- 押すたびに相手の反応を観察(息づかいや筋肉の反応を見る)
- 最後に「今日はしっかり緩みましたね」と安心を言葉で伝える
このひと手間が、リピートや信頼につながります。
🔔まとめ:無理な強圧より、届く強圧を。
強圧対応は、セラピストにとって試される場面でもあります。
でも、無理して“力で押す”のではなく、
“技術と工夫で伝える”のが本当のプロ。
体を壊してしまったら、施術も続けられません。
あなたの身体を守ることが、長くお客様を癒す力になります。


